すぎさんのMTGリミテッド奮闘記 (デカスロン決勝:アリーナキューブドラフト)
趣味でやってたMTGも最近いい結果が出たので久しぶりにアウトプットです。
1.環境
単色デッキから3色デッキ以上も可能ななんでもあり環境。
マナベースはスクライランド(友好)、ファストランド(対抗)、チェックランド(友好、対抗)、ショックランド(友好、対抗)、両面ランド(友好、対抗)、スロウランド(友好、対抗)、サイクリングランド(友好、楔3色)と近年のエキスパンションから出ている強力な土地が収録されています。タッチカラーの採用も比較的容易で、3色ミッドレンジデッキはもちろん成立するし、2色アグロデッキでも強力なマナベースにすることが可能です。
単色ミシュラ、無色ミシュラ、爆発域や廃墟の地もあります。フェッチランドは寓話の小道しかありません。
マルチカラーでアーキタイプを示唆するようなカードもありますが、ピック次第で単色も可能です。個人的な感想ですが、3~5マナ位で出てくる単体で凶悪なカードも多数収録されており、放置してしまうと1~2ターンで(実質)ゲームが決着してしまうようなカードが存在しています。また《反逆の先導者、チャンドラ》を筆頭にプレインズウォーカーも各色に存在しています。
相手にしたくないけど使うと気持ちいいよね
2.練習(BO1)
前日に感覚を掴むため3回ほどチャレンジ
黒単
青白
緑単
全部負け越しで撤退
アリーナキューブをデカスロンに向けて何回かやったけど手応え全くなくてデカスロンを走ることすら時間の無駄なんじゃないかと思い始めてきた
— すぎさん (@sugi_sann) 2022年1月8日
とはいえ、友人と議論した感じでは
・がちがちなアーキタイプを作るために弱いカードを入れるよりも、アーキタイプには直接寄与しないがある程度単体で強度のあるカードで構成した方がよさそう
・単色デッキは理由は違うものの、どうしても1色で構成する関係上、マナカーブを埋めるためだけのような、オーソドックスな2色デッキでは入るかどうか怪しいカードを採用せざるを得なくなり、結果として弱いカードが入るのでは?
・実際のデカスロン決勝はサイドボードありのBO3で最大9戦する必要があり、コントロールデッキはあたり運、プレイング、ゲーム時間を総合的に評価して、敬遠した方がよさそう
・2色アグロかミッドレンジ、3色ミッドレンジで組んだ方がよさそう
こんな感じになりました。
3.デカスロン決勝本番(BO3)
朝7時くらいからスタート(デュエリストの朝は早い)
ドラフト簡易ピック譜
1パック目:
1:ゲームをぶっ壊すカードがなかったのでとりあえず万能除去
2:居座れるとアドバンテージがガンガンとれる《ムル・ダヤの巫女》
3:緑をやりたくてスペル2種のうち、モードがある《碑文》の方を選択
4:緑軸の生物デッキをイメージしてアドバンテージのとれそうな置物
5:赤系アグロの門番である《ガーガロス》
6:引き続き緑を主張 マナクリを選択
7:緑系のマナベースに入るトライオームをピック(スゥルタイ)
8:緑軸で入りうるミシュラランドを選択
9:1周してきてリソース回復とAoEが選べる《採取+最終》が取れて大満足
10:無色マナファクトを選択
11:緑系のマナベースに入るトライオームをピック(ティムール)
12:緑の疑似マナクリ生物を選択
13:ワンチャンデッキに入りうる《オケチラの碑》
14:スペルなら採用する可能性があるため《記憶の欠落》
15:《至高の意志》が流れてきた
緑は確定
他の色をどうするか?赤以外は全然可能性ある
土地はトライオームを2種、黒ミシュランを確保
2パック目:
1:これまたゲームをぶっ壊すカードない...単体のカードパワーを考慮し《PV》
3:速攻トランプルとカウンターメタできる《ヴォリンレックス》
4:置物破壊ができる2マナ生物をピック
5:《スカラベの神》を使うためマナベース安定化のために土地を早めに
6:《スカラベの神》と相性が良く単独でも強い《害悪な機械巨人》
7:《スカラベの神》と相性が良く使い勝手が良い《熟考漂い》
8:単体で強度が高く、アドバンテージが取れる可能性がある《正気泥棒》
9:除去が取れていなかったのでシステム生物程度は捌ける《見栄え損ない》
10:これまたシステム生物程度は捌ける《不正行為》
11:単体パワーでは《リリアナ》だが、6マナ域は埋まっているので《バラル》
12:アグロ対策の壁になってくれる生物を選択
13:緑黒t青のマナベースをさらに強化
14:ワンチャンスあるスペルランドを選択
15:《予言のタイタン》が流れてきた
2-2でデッキの核となるスカラベが取れたことにより緑青黒軸に舵取り
2-3~2-8で強いカードを立て続けに取れてデッキの線がはっきりした
1パック目と合わせて土地もかなりとれていて、1パック目の終盤で取れた青のスペルもメイン採用できる余地が出てきた
5マナ以降の生物はほぼ確定
3~4マナ生物が不足しており、3パック目では点数を上げる必要がある
3パック目:
1:コントロール相手に通したらゲームを壊せる置物を選択(サイド用)
2:ETBでカードが引ける優秀な生物《無神経な血魔道士》
3:守勢から攻勢に転じることができる《スカイソブリン》
4:4マナ域候補として《トラクソス》をピック
5:色があっている土地を選択
6:単体の効果が高く《スカラベ》などをサーチできる《原初の命令》
7:貴重な確定追放除去を選択
8:《トラクソス》を意識してデッキに入りうるアーティファクトを選択
9:マナ基盤強化
10:2マナ生物をピック
11:リアニメイトスペルを選択
12:マナベースは十分とれたのでPWに対抗できる《シムルガルの命令》
13:3マナのマナカーブを埋めてくれる《運動会》
14:まだ土地が取れる
15:対戦ありがとうございました
デッキビルド後所感
《トラクソス》は狙いすぎた。コントロールに強くて殴り性能の高い《スカイクレイブの影》が良かった。
3-9で土地をとったけど、英雄譚の方がデッキには必要なカードであった。
3-8もトラクソスの関連から狙いすぎに見える。コントロール用に《アズカンタ》の方が良かったかもしれない。
3-11ではリアニメイトよりの2マナの接死生物をとってサイド後の生物選択の幅を増やした方が良かった。
4.実戦
LUCKY🥇🎖️🏅
— すぎさん (@sugi_sann) 2022年1月9日
デッキ右側はサイドしたカードhttps://t.co/EgDXA68VIh pic.twitter.com/xhydvgvMcs
17Landsから拙いプレイが見られます。
ハイライト
・《ヴォリンレックス》先置きから《運動会》でコンボすることに気づく(ヴォリンの能力によりカウンター2倍でいきなり2章スタートでヴォリンに+1/+1が6個乗って12/12トランプル爆誕)→なぜか1戦目はサイドに鎮座していた。すぐにメイン昇格。
・相手の伏せを《ドゥームスカール》読みしてサイドインした《記憶の欠落》でずらし成功(結局スカラベで勝つ)
・仮想的にあった赤系アグロにマッチ。マナクリから出る4ターン目《ガーガロス》が凶悪。
・《スカラベ》ゲームを幾度となくぶち壊し続ける
・他カードとのシナジーはないけど《ガーガロス》も決勝点多いね
・追放除去じゃないと助からないゲームが多かったので確定追放除去は重要だった
・相手次第ではヴォリンレックスをサイドアウトすることもあったので、ドラフトで《リリアナ》を確保しても良かった
勝ち
白青赤(サイド後LO戦略とった後、クソアグロ戦略がはまる)
赤単(ヴォリンコンボ爆発、サイド後ガガ丸強い)
白黒赤(回収スペルでスカラベと黒巨人拾うのは反則)
青黒赤(相手のスカラベを追放除去できて耐え)
白青緑(-4/-4で盤面にガガ丸だけ残った)
赤緑(ガーガロス先生謝謝~)
負け
白黒(横並び戦略に手数が間に合わなくて負け)
青白(ブリンクシステムが壊せず負け)
こう見ると5マナ6マナの決定力で勝ててましたね。
結局9戦やってフルセットも5戦ありタフな内容でした。
ドラフト券貰えたのでフェリダーの撤退 pic.twitter.com/9i7I9hlHcl
— すぎさん (@sugi_sann) 2022年1月9日
2枚あった決勝イベント参加券が1枚余ったので、背負うものなくイベントに参加。嘘のように3-0して景品のドラフト券を回収し撤退
デッキは4マナ以降のカードが凶悪でサクリファイスギミックも内蔵しており強かったです。やはり除去に1枚は追放除去を入れておきたいですね。
5.おわりに
予選からそこそこ腰を据えて取り組まないと決勝には行けなかったので、今回完走できて、「まだまだMTGできるな」と自信がつきました。
しかし何といっても勝てた要因は情報収集だったと思います。
これは前からやっていたことですが1から調べるよりもプロがやっている配信を見た方が何が流行っているかや、プレイやドラフトの理由の言語化が(リアルタイムで)行われており、学習効率がすこぶるいいです。
特に今回は予選で構築戦があったので、デッキ選択については配信者のおかげといっての過言ではないです。いつも見ています。ありがとうございます。
具体的な名前は出しませんが、誰の配信を見るかは非常に重要です。
素人の配信は正しいプレイかあやしいので間違った学習になる可能性があります。
一方で、言語化してくれない方の場合、なぜその選択を行ったかの理解ができません。しかし、今後自身のMTGへの理解が進んだ(自分でそのプレイの理由が言語化できる)場合に、効率よく学習できるのではないかと思います。(要は上級者用)
これからもひっそりとMTGやっていきます。
謝辞:いつも自分の拙いプレイをみてもらっている友人に感謝