すぎさんのMTG奮闘記(団結のドミナリアMTGAドラフト)
ラダーが走り切ったので投稿です。
以下感想はMTGArenaのプレミアドラフトBO1に限った話です。卓内8ドラフトやサイドありのドラフトと戦略が異なりますので承知おきください。
1週間沼ってたのに嘘のように駆け抜けた pic.twitter.com/tvNbRFUOtJ
— すぎさん (@sugi_sann) 2022年9月27日
1.アーキタイプ
ざっくりの内容になります。賛否両論あると思いますが、私はこの解像度でミシック到達しました。
アーキタイプは以下の4タイプに分かれる認識です。
①《翼套の司祭》防衛軸
壁エースの《翼套の司祭》がいると各種防衛生物からおまけ鳥が出てきて、難攻不落の盤面を作ってから、壁能力or鳥トークン、他のエースカードでゲームエンドを狙います。
メインカラーは赤抜けになりやすいけど、無色防衛もあるから黒緑t白/青抜け4Cみたいなパターンもなくなない→バリエーションは豊富です。
異次元の性能
②青軸スペル
青系のスペルをベースにしたデッキ
青黒のドコントロール、青赤の果敢系クロックパーミが該当、青白飛行ビートもこれに該当するかも
盤面をいなしてから対処が難解な生物(海蛇など)をポン出しするか、軽い生物を先置きしてインスタント/ソーサリーでバックアップするか、大体の勝ち方はこれになります。
お手軽コモンコンビ
③版図
基本地形タイプ持ちデュアルランドを集めて版図カウントを増やした緑軸の多色戦略となります。ドラフト中に土地の状況も見ないといけないので、難易度は高いです。
色は緑-xで3~5色となり、森-xの土地はやはり優先度は高く、版図戦略同士で取り合いになります。
版図の分だけ強い(版図3程度でもまぁまぁよき
④白系アグロ
白のトークンや後援要素を軸に序盤から攻めていくアグロ戦略
白赤、白黒が該当して、赤は白軸の要素を推進しつつ除去能力が向上、黒はトークンを生贄にささげることでボーナスがもらえる絡め手戦略がとれるようになります。
白青も生物の取れ方次第ではこちらの戦略になる場合あります。
最終的には並べてドンすればおk
それ以外の組み合わせやアーキタイプは失敗パターンになりえる確率が上記アーキより高いと認識しながらやる感じです。
以下2色の組み合わせですが、土地の取れ方によっては3色以上になります。むしろきれいな2色の方が少ないかもしれません。キッカーやボムをタッチする状況はまぁまぁ起こります。
白青 → 青系スペル軸、白系アグロ、防衛軸に該当
白黒 → 白系アグロ(生贄戦略)、防衛軸に該当
白赤 → 白系アグロ(直線戦略)に該当
白緑 → 防衛軸に該当、版図は指針アンコが他と比べて弱く微妙
青黒 → 青系スペルに該当(コントロール
青赤 → 青系スペルに該当(果敢系ビート
青緑 → 版図(基本多色戦略 指針となるアンコモンが強く嬉しい
黒赤 → 微妙:なるべく白を入れてアグロ軸への転換を目指したい
黒緑 → 版図(基本多色戦略 指針となるアンコモンが強く嬉しい
赤緑 → 版図は指針アンコが他と比べて弱く微妙
レアリティや卓の状況によってやりたくなくても、やらざるを得ない時が来ます(しょうがない
2.環境初期(9/2~9/10)
使用アーキ
防衛 1
青軸 3 7勝(青赤2、青黒1)
版図 3 6勝(青赤緑) 3勝未満(赤緑t青)
白軸 2 6勝(白黒)
ブロンズ3→プラチナ2
いろいろがアーキが研究されるフェーズ。
防衛軸が異次元の強さでアーキ最強格になったり、白軸が強いけど、版図のスケールには劣るのでは?という認識が生まれていた印象です。純赤黒や純白緑はこの段階では存在するけど、これ以降は(アーキが弱くて)あまり見ないようになりました。
私においては、低ランクだったのと青系でブイブイいってロケットスタート🚀
3.環境中期(9/11~9/20)
使用アーキ
防衛 1 7勝(白黒赤)
青軸 3 6勝(青黒t白)
版図 8 7勝(黒緑赤) 6勝(緑黒) 5勝(緑青白) 3勝未満(青緑t白黒)
白軸 3 6勝(白青黒) 5勝(白黒)
プラチナ2→ダイヤ1
個人的な目線だと版図の自由度が高く評価された時期かつ、青系のコモンコンビが強いなど、トップコモン等の評価が定まってきていました。ドラフトとしては、特定カードのシグナルからうまくアーキに参入できればちゃんとデッキが組める印象でした。
私においては、3勝未満が極端に少なく上振れに恵まれたありがたい期間。勝ち星より負けないため当然ラダーを駆け上がっていくことに....(この後地獄を見る
4.環境成熟期(9/20~9/27)
使用アーキ
防衛 1 3勝未満(緑黒t白青)
青軸 2 3勝未満(青赤)
版図 4 3勝未満(青黒緑t白、青黒緑t赤)
白軸 3 7勝(白赤) 5勝(白青t黒) 3勝未満(白黒t赤緑)
その他 1 赤緑(4勝)
ダイヤ1-ダイヤ2を往復→ミシック
プレーヤーが版図に走る傾向が高く、結果として版図決め打ち土地ガメおじさんが出現。適正な巡目で土地が取れないため、版図はするけどバリューカードをスルーした影響でスケールのない構築、版図カードはあるけどマナベースが終わった構築が多い印象です。
私においては、上記理由により、(流行アーキ的な意味で)版図軸でドラフトがうまくいかない、(ランク的な意味で)ドラフト相手や対戦相手のレベルが上がっている、(少し前で上振れした吹き返しの)下振れに見舞われるという状態で、2回に1回は3勝できない状態となりました。(驚異の10ゲーム28勝-29敗。体感でわかるくらいの負け感です。
八方塞がりの展開になりましたが、そこで活路を見出したのはアグロ軸です。アグロにすると緑が絡まない土地が少し取れればマナベース許容となるので、マナベースの観点で版図軸のプレーヤーと強調が可能になります。
*版図軸は多彩なため一概には言えませんが、版図目線だと緑≧黒=青≧赤>白の傾向があると思っています。特に白赤土地は結構スルーしてくれるので、マナベースが強調しやすい印象です。
ふわっとした版図アーキから版図ロックにならないように注意して、白系を意識したピックを実施しました。後は卓の流れから緑以外の色でシグナルが見えたらダイブするという戦法が私としてはしっくりきて、この版図メタでは主力になりそうな手応えでした。
実際の対戦でも版図は1~4Tくらいまでのどこかでタップイン土地をプレイして展開がラグる傾向にあります。アグロデッキ視点では序盤を生物のドロップでタップアウトしていくことにより、盤面有利チャンスを五分以上でとれると思います。そこをとっかかりにうまくコンバットトリックや2アクション等で有利を拡大していく戦い方になると思います。
また版図に行ったものの土地が取れずに絶望になりそうなときの緊急回避プランで、純赤緑系のみの戦略ですが、マナベースを放り投げて、ジャイグロ系スペルと後援にうまくトランプルを合わせてビートするブチギレステロイドプランが成立し得るというのがおもしろかったですね。あと防衛アーキは終始トップアーキで、相手にしたくないデッキNo1でした。
ミシックになった途端こけたけど、最後はお相手の事故に付け込んで完走
— すぎさん (@sugi_sann) 2022年9月27日
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システム生物を盾で守っていい感じのところでバーラン
2/2ルーティングもいぶし銀
なによりこれ系のデッキは脳に良い pic.twitter.com/22f4ollT9i
5.終わりに
まだドラフトは続きますが、プレーヤーのメタ次第では取る戦略が変わってくるのがドラフトの面白いところです。
今回は版図が人気だから白系アグロで仕掛けるという話でしたが、白系アグロが流行すると、版図時代の隅っこでせっせとやっていたこのアグロ戦略はメジャーになってしまい、逆にメタられる側になってしまいます。そうなると、土地が安く取れて再び版図が隆盛するのでしょうか...?
- 白系が流行ったら次にどうなるのか?
- 青系スペルのアーキの強さが再定義されたりしないか?
- まだ開拓されていないコモンコンボが見つかったりしないか?
メタの変遷という点を加味しなくてもまだまだ遊べます。特にこの環境は防衛軸は抜けて秀でているものの、色の強さという意味では均衡がとれていて、良好な環境といっていいと思います。(大体は黒が強くて赤が弱いといった色の強弱がはっきりしていて、色ベースでアーキタイプを避けて戦えるドラフトをするという環境が多いです。)
最後まで読んでいただきありがとうございました。